2023年1月22日

エヴァ・シュロス
『エヴァの震える朝 15歳の少女が
生き抜いたアウシュヴィッツ』
(朝日文庫)

1929年、オーストリアの首都ウィーンで生まれ、靴工場を営むユダヤ人の家庭で育ったエヴァ・シュロス。彼女が4歳の時、ドイツではヒトラー率いるナチス政権が誕生します。そしてエヴァが10歳の時に家族でオランダに移住。しかし彼女が15歳になった誕生日の朝、ナチスドイツの秘密警察ゲシュタポが踏み込み、アウシュヴィッツへ送られてしまいます。8ヶ月の収容所生活。すべての出来事が命に直結することばかり。その中で生き残った人と亡くなってしまった人。そこを分けたものは何だったのでしょうか?この本を読むことで、アンネ・フランクの父親オットー・フランクのその後の人生を知ることもでき、なおさらアンネもエヴァのように生き残ることができていれば、と強く思ってしまいます。

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