2022年12月18日 | |||
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「ピーターラビットの絵本」シリーズは、ビアトリクス・ポターが愛したイギリスの湖水地方の風景から生まれました。またこのシリーズの特徴は、ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた19世紀後半のヴィクトリア朝時代が描かれていることです。「グロースターの仕たて屋」もその時代の古い英語がつかわれ、また登場人物の服装でもヴィクトリア朝を感じることができます。日本を代表する児童文学者で翻訳家の石井桃子さんにとっても、ポターの文章は手強かったそうですが、ポターの時代を日本語で見事に表現されています。石井桃子さんの名訳とともに、この作品の重要な登場人物、お針子として活躍するねずみたちの姿もじっくりと味わって、クリスマスを過ごすのもいいものです。 |