心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

7月と言って思い浮かぶのはこの短歌。『「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日』。そう俵万智さんの「サラダ記念日」。この歌がタイトルになっている俵万智さんの第一歌集が1987年に出版され、282万部のベストセラー。新語・流行語大賞にも選ばれ、ブームになったことがきっかけで「記念日」という言葉が定着したとも言われています。「与謝野晶子以来の革命的情熱歌人誕生」と謳われた俵万智さんの感性が光る短歌の数々。今あらためて味わうと、1980年代のタイムカプセルを開けたみたいに懐かしい。でも作品が持つ瑞々しさは、当時のままに伝わってくるのが驚きです。

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