2022年7月10日

松岡享子
『えんどうまめばあさんとそらまめじいさんのいそがしい毎日』
(福音館書店)

今年の1月25日、86歳で亡くなられた松岡享子さん。その最後の作品が「えんどうまめばあさんとそらまめじいさんのいそがしい毎日」。絵本作家で、スロヴァキア共和国で暮らす降矢ななさんと一緒に手掛けられた創作絵本です。主人公は、くるくると、まめまめしく働くおじいさんとおばあさん。ただひとつ、困ったことがありました。それは何かをしている最中でも、他に気になることができると、すぐに新しいことをはじめてしまうこと。絵本のページには、降矢さんが住むスロヴァキアの人たちの暮らしが描かれていて、松岡さんからのこんなメッセージも掲載されています。「暮らすということが大事。いそがしく、たのしくね」・・・。松岡さんと降矢さんの想いがひとつになって生まれた素敵な絵本。これから先ずっと、読み継がれることを願います。

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