2022年1月16日

『てぶくろ』(福音館書店)

絵本「てぶくろ」の作者であるエウゲーニー・M・ラチョフは、1906年、シベリアで生まれ、幼い頃から自然に親しみ、ウクライナの町キエフにある美術学校などで学んでいます。そして学生時代から挿絵画家として活動をはじめ、その中で、動物にちなんだ昔話の挿絵に民族衣装を登場させるようになりました。絵本「てぶくろ」に出てくる生き物たちが身につけているのもウクライナの民族衣装。またラチョフは、1978年にも絵本の民話集を出版。そこに登場する動物たちはさらにカラフルな民族衣装を身につけています。今、ウクライナのニュースを耳にする機会も多くありますが、ラチョフの絵本をとおしてウクライナの歴史や文化を少しでも感じられたらと思います。

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