2021年12月26日

マイ・ベスト・ブック2021
伊藤左千夫
『隣の嫁』
(ポプラ社・百年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

小川さんが選んだ「あひる」「お供え」「みちのくの人形たち」の共通点は、読み進めていくうちに、読者の心に不安な気持ちが広がっていくこと。あの世とこの世の境界線がどこにあるのかわからないため、読者の不安はさらに大きくなっていきます。また藤丸さんが選んだ「千羽鶴」「センセイの鞄」「隣の嫁」は、この番組では珍しい恋愛もの。でも普通のラブストーリーではないところがメロディアス・ライブラリーらしさかもしれません。リスナーの方達から送っていただいた「ベスト・ブック」も今年は、バラエティ豊か。小説、童話、俳句、ドキュメンタリー、エッセイなどなど。もうすぐやってくる2022年も幅広いジャンルの名作を選んでお届けします。ラジオでの読書会、どうぞご参加ください。

...前に戻る