2021年8月15日

半藤一利
『日本のいちばん長い日』
(文春文庫)

1945年(昭和20年)7月26日「ポツダム宣言」が発せられました。アメリカ、イギリス、中国、のちにロシアも加わった共同宣言。戦争が激しくなる中、日本に降伏を勧告し、戦後、日本に対してどうしていくかという方針を表明したものです。しかし日本が受諾を決めたのは8月14日。もう少し早く受け入れていれば、広島、長崎に原爆は落とされなかったのではないかと感じます。終戦から76年たった今あらためて読んでも、当時のことがリアルに伝わってくる「日本のいちばん長い日」。二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、戦争の真実を伝え、語り継ぐ「日本のいちばん長い日」のようなノンフィクションは貴重な作品です。

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