2020年05月10日

くどうなおこ
『のはらうた』
(童話屋)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

木々の緑が美しい季節。外に出かけたくなる時ですが、でも今はSTAY HOMEを心がけておうちで読書。そんな時に味わいたい本が「のはらうた」です。詩人の工藤直子さんが生き物や植物など自然の声に耳を傾け、聞こえてきた歌を1冊にまとめた詩集。1984年5月5日にシリーズ第1巻の初版が刊行され、その後、学校の教科書にも掲載されています。最初の詩は「しをかくひ」。ある日、工藤直子さんが散歩していると「かぜみつるくん」が耳元を通り抜けながら話してくれたそうです。それがまるで「うた」のようだったので書き留めたとか。この他にも「こねずみしゅんくん」「みのむしせつこさん」など「のはらむら」のみんなによる詩が掲載されています。

...続きを読む