2019年10月06日

ウンベルト・エーコ
『火星にいった3人の宇宙飛行士』

(六曜社)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

「世界宇宙週間」にちなんで選んだ1冊「火星にいった3人の宇宙飛行士」。世界的なベストセラー小説「薔薇の名前」で知られるイタリアの作家ウンベルト・エーコが手がけた絵本です。宇宙の闇のような藍色の空間に、地球儀と人工衛星が描かれている装丁。絵は、20世紀のイタリアを代表する画家エルジェニオ・カルミが担当しています。ある晴れた朝、地球から打ち上げられた3つのロケット。それぞれアメリカ人、ロシア人、中国人の宇宙飛行士が乗っていました。火星に降り立った彼らは、反発しあい仲良くできませんでしたが、火星人と出会ったことで力を合わせて戦おうとするのです。しかし敵だと思っていた火星人も、実は地球人と同じだと感じるある出来事が起こります。

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