2019年09月29日 | |||
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山下清のはじめてのヨーロッパ旅行をサポートしたのは、精神科医の式場隆三郎先生。山下清の才能を見出し、支え続けてきた人物です。「ヨーロッパぶらりぶらり」を読むと、二人のやりとりに思わず吹き出してしまうことも。そしていかに式場先生が深い愛情で支えていたのかが伝わってきます。ちなみにこの本のあとがきも式場先生が書かれていて、それによると「ヨーロッパぶらりぶらり」の文章は、山下清が毎日つけていた日記がもとになっているそうです。どんなに才能を持っていても、それを見出し応援してくれる人がいなければ花は咲きません。自分の感性のまま、素直に絵や文章を表現した山下清。式場先生という強い味方がいたからこそ「日本のゴッホ」になれたのです。 |