2019年08月18日

ニール・サイモン
『おかしな二人』
(ハヤカワ演劇文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

アメリカを代表する劇作家ニール・サイモン。1961年、ブロードウェイでデビューし、4本が同時に上演されることもあるほど人気作家となりました。日本でもファンは多く、三谷幸喜さんも敬愛しているほど。「今の自分があるのはニール・サイモンのおかげ」ともおっしゃっています。残念ながら昨年の8月26日、91歳で亡くなっています。命日を前に代表作の戯曲「おかしな二人」を味わってみました。蒸し暑い夏の夜、ニューヨークにある築35年のアパートの一室ではポーカーがたけなわ。煙草の煙が充満する中、男たちがテーブルを囲んで座っています。この部屋の持ち主が「おかしな二人」の主人公のひとりオスカー。ニューヨーク・ポスト誌のスポーツ記者です。

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