2019年07月14日

川本三郎
『老いの荷風』
(白水社)

今週取り上げた1冊は、川本三郎さんの「老いの荷風」。この中には、荷風が市川で暮らしてからの作品や最晩年を支えた人たちについても綴られています。「断腸亭日乗」の中に「小林来話」としてしばしば登場する小林青年はどういう人物だったのか?また倒れている荷風を最初に発見した福田とよさんの人物像も知ることができます。ご自身も年を重ねて、永井荷風の老いに興味を持つようになったとおっしゃる川本三郎さん。70歳を過ぎてもよく歩き、カツ丼を食べ、独自のスタイルで一人暮らしを貫いた永井荷風。老いてからの人生の向き合い方など、現代人にとっても学ぶべきことが多いのではないでしょうか?

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