2019年05月05日

石井桃子
『ことらちゃんの冒険』
(河出書房新社)

犬の背中に飛び乗ったり、セミが沢山いる虫かごの中に入ったり、「ことらちゃん」が巻き起こす可愛い大冒険。この絵本の作者で日本を代表する児童文学者の石井桃子さんは生前、こんなふうにおっしゃっていました。「絵本は楽しんでもらいたいんです。本当に楽しむからこそ、生きてくるし、子供にも大きな意味のあるものになれるんです」。そして大人が子供に絵本を与えたり指導したりするのを見て「私が子供だったら毎日与えられたり、指導されたりするのはいやですね。楽しく絵本を見たいです」。「こどもの日」の今日は、子供たちが自由に手にした絵本をゆったりと楽しみたいもの。親子で絵本に夢中になれる時間が宝物のように感じます。

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