2019年01月13日

神谷美恵子
『生きがいについて』
(みすず書房)

昭和18年、神谷美恵子さんは29歳の時、岡山にある「国立療養所長島愛生園」に12日間滞在して実習をおこない、ここで働きたいと強く思うようになりました。しかしその後、戦争があり、また神谷さん自身、結婚、出産のため、一時、医師の道を離れ、昭和32年、43歳の時、念願かなって精神科医として「長島愛生園」に赴くようになります。その9年後に発表した「生きがいについて」は、「生きがいとは何か」を真摯に追求した1冊です。自分がこの世に存在する意味はなんなのか?その答えが出ないまま歩み続ける人生の中で、この1冊が何かの光になるかもしれない。そんな想いから「成人の日」を前にこの本を選んでみました。

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