2018年12月23日

アンデルセン
『モミの木』
(岩波少年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

1835年に長編小説「即興詩人」、そして最初の童話集を発表後、およそ160篇の作品を残したと言われるデンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン。特に童話は世界中で読みつがれ、「人魚姫」「マッチ売りの少女」「おやゆび姫」「みにくいアヒルの子」など日本でも親しまれている作品ばかりです。その中から今回はクリスマスにちなんで「モミの木」を選んでみました。1844年、アンデルセンが39歳の時の童話。主人公は森の中で育ったモミの木です。まだ小さく可愛かったモミの木は、早く大きくなりたいと願い、自分の若さの輝きに気づこうとしません。大人の木々たちのように早く新しい世界に旅立ちたいと思うのです。

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