心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
1963年に発表されたレオ=レオニの絵本「スイミー ちいさな かしこい さかなの はなし」。日本では谷川俊太郎さんの翻訳で1969年に出版され読み継がれています。海の中では弱い立場の小さな魚の群れが、知恵を出して生きていく物語。赤い小魚たちが集まって魚の形になって泳ぎ、黒いスイミーが目になります。「レオ=レオニの絵本は、単なるおとぎ話ではないところが大人にも楽しめる理由」と谷川俊太郎さん。また作者のレオ=レオニは「この物語の最も大切なのは、僕が目になろうというところ。それは自分が他のものとは異なっていることを認め、自分しかできない役割を担うという決意表明だから」と語っています。
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