心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
6月10日は、作家・倉橋由美子の命日。24歳の時に作家としてデビューして、2005年に69歳で亡くなるまで、小説、エッセイ、翻訳と数多くの作品を手がけました。2年前、メロディアス・ライブラリーで取り上げたシルヴァスタインの絵本「ぼくを探しに」は、倉橋由美子にとって初めてとなる翻訳本。1977年に出版されて現在も読み継がれています。そして今回取り上げたのは代表作の中から「暗い旅」。デビューから1年後となる1961年、25歳の時に発表した小説です。小川洋子さんは大学に入って間もない頃に読んだ思い出の1冊。38年ぶりの再読でも倉橋由美子という作家の凄さをあらためて感じたそうです。
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