2018年1月28日 | |||
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1年近く「アウシュヴィッツ強制収容所」に抑留されたプリーモ・レーヴィ。救出されて自宅に帰り着くとすぐに自分の記憶を頼りにアウシュヴィッツでの体験を綴りはじめます。それをまとめたのが「これが人間かーアウシュヴィッツは終わらない」です。この本でレーヴィはこう綴っています。「新たに告発条件を並べるために書かれたのではない。むしろ人間の魂がいかに変化するか、冷静に研究する際の基礎資料をなすのではないかと思う」。彼はまた自分の体験を若い人に伝える活動もおこなっていて、その様子も本の巻末に収録されています。人間はいかに愚かでいかに尊いか。この本を通して知ることが、未来への1歩になるのではないでしょうか? |