心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
戦後のフランスを代表する作家フランソワーズ・サガン。10代の時に「悲しみよこんにちは」で衝撃的なデビューを飾り、その5年後の1959年に発表されたのが小説「ブラームスはお好き」です。主人公はポールという39歳の女性。インテリアやディスプレーなどを手掛けるデザイナー。若い頃、1度結婚したことがありますが現在は独身。ロジェという恋人と大人の付き合いをしています。そんな彼女の前に現れたのがシモンという25歳の若者。彼はポールの仕事相手の息子で、少しずつ二人の距離は近づいていきます。そしてある朝、ポールの部屋にシモンから速達が届いていました。それは音楽会への誘い。そしてこんな言葉が綴られています。「ブラームスはお好きですか?」・・・
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