2017年7月30日

マイ・ベスト・ブック10years
藤原てい
『流れる星は生きている』
 (中公文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

番組スタート10周年を記念してお届けしている7月のメロディアス・ライブラリー。今回はその最後を飾るスペシャル企画「マイ・ベスト・ブック10years」。この10年間に取り上げた本「505作品」の中から小川洋子さん、藤丸由華さんの心に残るベストブックを発表しました。小川さんの3冊は、2013年12月のダニロ・キシュの連作短編集「若き日の哀しみ」、2011年11月のアゴタ・クリストフの小説「悪童日記」、そしてベスト1は2008年5月に取り上げた藤原ていさんの「流れる星は生きている」です。藤丸さんのベスト3は、2008年4月の川端康成「片腕」、同年1月のヴィクトール・E・フランクル「夜と霧」、去年5月に取り上げた町田康さん新訳による「宇治拾遺物語」でした。

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