2017年6月11日
パトリシア・ハイスミス
『太陽がいっぱい』
 (河出文庫)

作家パトリシア・ハイスミスは1921年にアメリカのテキサス州で生まれ、24歳で作家としてデビューします。「太陽がいっぱい」の他にも、ヒッチコック監督によって映画化された「見知らぬ乗客」、また一昨年公開された映画「キャロル」もパトリシア・ハイスミスの小説が原作になっています。この他「かたつむり観察者」という作品も書いていて、実際に彼女はカタツムリを偏愛し、自宅の庭で繁殖させ300匹まで増やしたそうです。パトリシア・ハイスミスのカタツムリ好きからイメージを受けて、小川洋子さんも「カタツムリの結婚式」という短編小説を書き、その作品は小川さんの短編集「不時着する流星たち」に収められています。

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