2017年4月9日
古田足日
『大きい1年生と小さな2年生』

 (偕成社)

「大きい1年生と小さな2年生」の作者・古田足日さんは昭和2年生まれ。子供時代は背景にいつも戦争があったということです。しかしその時代をなんとか生きのびることができたのは、幸せな風景が心にあったから。その最初の幸せな記憶は、レンゲとスミレの花束を片手に持って、お母さんが洗濯している傍に立っている自分でした。7人兄弟で母親を独り占めすることは難しかったので、すごく嬉しくその時の自分を思い出すと包まれるような喜びを感じたそうです。心の中に幸せな風景を持っていたら、人はどんな状況も乗り越えることができます。その原風景を育てるために豊かな読書経験が大切だと古田足日さんは仰っています。

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