2017年2月26日
斎藤隆介『モチモチの木』
 (ハルキ文庫『斎藤隆介童話集』)

「モチモチの木」を書いた斎藤隆介さんは、大正6年、東京に生まれ、大学卒業後、北海道や秋田で新聞記者として活動していました。そして昭和25年に秋田の「秋北中学生新聞」に童話「八郎」を発表。その後、東京に戻ってからも児童文学作家として数々の童話を生み出しています。その中でも有名な作品は「ベロ出しチョンマ」。千葉の花和村に「ベロ出しチョンマ」というオモチャがあって、その由来を語るというお話ですが、童話なのに衝撃的な内容。大人たちの問題に子供たちも巻き込まれ、悲しい結末を迎える物語です。しかしなぜか読み終わったあと、心の中にひとすじの温かなものが残るのはなぜでしょうか?本当の強さとは優しさのこと?斎藤隆介さんの童話で感じるメッセージのひとつです。

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