2016年12月25日

2016年マイ・ベスト・ブック
サローヤン『僕の名はアラム』
 (新潮文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

1年の締めくくりは、毎年恒例となっている「マイ・ベスト・ブック」。2016年に「メロディアス・ライブラリー」で取り上げた50作品の中から、小川洋子さん、藤丸由華さんの心に残った本を発表しました。小川さんの3冊は、番組ではじめて取り上げた台湾文学、呉明益の連作短編集「歩道橋の魔術師」、室生犀星の「蜜のあわれ」、そしてベスト1は、アメリカに渡ったアルメニア人のコミュニティを舞台にした「僕の名はアラム」です。藤丸さんのベスト3は、獅子文六の「悦ちゃん」、ケストナーの「飛ぶ教室」、そしてベスト1は、町田康さんの現代語訳で味わった古典文学「宇治拾遺物語」。さてあなたのベスト3はいかがでしょうか?

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