2016年10月9日
伊東 潤
『国を蹴った男』
 (講談社文庫)

戦国時代を舞台にした歴史小説や時代小説を数多く発表されている作家の伊東潤さん。代表作のひとつが「国を蹴った男」です。この小説で2013年に吉川英治文学新人賞を受賞され、また今月6日に発売された「この時代小説がすごい!時代小説傑作選」で、見事ベストワンに輝いています。このランキングは、時代を越えたオールタイムの短編時代小説の中から選ばれたもの。書評家、ライター、編集者、書店員の方によるアンケート投票で決まりました。「死の恐怖は常に隣りあわせだったが、その反面、生きる喜びも大きかった。そんな時代が描きたくて、私は作家になった」と伊東潤さん。「国を蹴った男」はまさにその想いを感じる小説です。

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