心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
アメリカの作家ウィリアム・サローヤンは、日本でも長く読み継がれていましたが、最近では絶版になっているものがほとんどでした。そんな中、新潮文庫にあらたに誕生した「村上柴田翻訳堂」。村上春樹さん、柴田元幸さんのお二人が「もう一度読みたい」と思う作品を選ばれて、新刊や復刊するシリーズです。嬉しいことに、このシリーズからまず出版されたのがサローヤンの連作短編集「僕の名はアラム」。柴田元幸さんによる新訳で味わうことができます。20世紀のはじめにはトルコによって弾圧を受け、アメリカに渡ったアルメニア人が多く、サローヤンはカリフォルニア州のアルメニア人コミュニティで生まれ育ちました。
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