2016年7月10日 | |||
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今週は、ドナルド・キーンさんの著書の中から、2月に出版された評伝「石川啄木」を取り上げてお話を伺いました。啄木と言えば、日本では学校で必ず習う詩人で歌人。しかしキーンさんの評伝を読むと、今まで知らなかった新たな啄木が見えてきます。「啄木は数多くの詩歌、批評、日記、小説、手紙を残した。その作品のすべてに、紛れもない啄木の声が異様な生気を帯びて刻印されている」とキーンさんは綴られています。中でも興味深いのがローマ字日記。人に読まれたくないからとローマ字で綴った日記だからこそ、ありのままの啄木がそこには刻まれ、読む人を惹きつける文学としての魅力があふれています。 ★東京都北区立中央図書館 |