2016年4月10日
ロバート・ニュートン・ペック
『豚の死なない日』
 (ハクスイUブックス)

もらった子豚をピンキーと名付け大切に育てるロバート。しかしその幸せな時間は永遠ではありませんでした。物語の後半、ロバートに大きな試練がやってきます。まず父親の病気がわかり命が長くないことを知ります。さらにピンキーに子供が出来ないことも判明。出産できない豚の運命は切ないものでした。この小説は試練に立ち向かい少しずつ大人になっていく少年の姿が描き出されています。実は作者であるロバート・ニュートン・ペックもヴァーモント州出身で、父親は畜産業を営み名前も小説と同じヘイヴン。主人公の少年は作者と同じロバートです。この作品はペックの子供時代の体験がもとになっていて、彼はこの小説を亡き父に捧げています。

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