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松谷みよ子 『龍の子太郎』 （講談社青い鳥文庫） |
童話「龍の子太郎」は、信州に残る小泉小太郎伝説などいくつもの民話の要素が盛り込まれ、松谷みよ子さんの創作を入れて完成させた作品です。日本各地の民話を集めるうちに、それぞれの土地に暮らす人達がいかに苦労してきたかを知った松谷みよ子さん。その想いを童話という形で伝えられています。「メロディアス・ライブラリー」では松谷さん、そして石井桃子さんという日本を代表する児童文学作家の方の作品を何度も取り上げていますが、お二人の作品を通してあらためて児童文学の素晴らしさと息の長さを感じます。松谷みよ子さん、石井桃子さんは亡くなられていますが、これからもお二人の作品は、世代を越えて読み継がれていくことでしょう。