2015年05月17日
角幡唯介
『空白の五マイル』
 (集英社文庫)

探検家・角幡唯介さんは早稲田大学の探検部出身。チベットの奥地にツアンポーという世界最大の峡谷があることを知ったのも大学時代でした。そこはこれまで多くの探検家が挑んだ場所。しかし「空白の五マイル」と呼ばれる人跡未踏の場所が残されていました。2002年、ツアンポー峡谷の無人地帯のすべてをひとりで踏破しようと旅立った角幡唯介さん。彼を待っていたのはどんな状況だったのでしょうか?開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞などを受賞した作品。探検家は人が辿りつけなかった場所に挑むだけでなく、その体験を言葉にしてくれることで私たちも未知なる場所へ思いを馳せることができるのです。

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