2015年03月08日
『福島の文学 11人の作家』
 (講談社文芸文庫)

作家の島尾敏雄は横浜生まれですが、両親の出身が南相馬。小さい頃から福島で過ごす機会も多く、「福島の文学」には「砂嘴の丘にて」という作品が掲載されています。また島尾敏雄と親しかった作家の埴谷雄高もルーツは福島。本籍は南相馬で、「福島の文学」には「無言旅行」という作品が載っています。ここには子供の頃、島尾敏雄が埴谷雄高の実家の前を通っていたエピソードも綴られています。二人の共通のふるさと南相馬には「埴谷島尾記念文学資料館」が建てられていますが、現在、避難指示区域に指定され閉鎖されたまま。資料の一部は中央図書館で展示をおこない、避難指示区域の解除目標である平成28年度夏に再開できることを目指しています。

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