心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
デンマークの作家イサク・ディーネセンの「バベットの晩餐会」。1950年に発表されたこの小説を原作にした映画が80年代に話題となりました。1987年にアカデミー賞の最優秀外国語映画賞を受賞。日本でも89年に公開されて小川洋子さんも印象に残る映画です。舞台は19世紀のノルウェー。フィヨルドの山麓にベアレヴォーというおもちゃのような町がありました。そこにはマチーヌとフィリッパという姉妹が住んでいて、家事一切を引き受けるバベットというフランス人女性がいます。彼女は富籤で1万フランがあたり、その使い道が驚くもの。賞金で本物のフランス料理のディナーを作らせてほしいと姉妹に提案するのです。
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