2014年07月27日

バーナード・ショー
『ピグマリオン』
 (光文社古典新訳文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

今年はオードリー・ヘプバーン主演の映画「マイ・フェア・レディ」が公開されてから50年目にあたります。それにちなんで選んだのは映画の原作「ピグマリオン」。アイルランド出身、ロンドンで活躍した作家バーナード・ショーが1912年に書いた戯曲です。言語学者ヒギンズが、花売り娘イライザに、上流階級のお嬢様のような話し方を身につけさせるという物語ですが、映画と原作のエンディングは違うものになっています。映画ではハッピーエンド。しかし原作でイライザが選んだのは別の人物。さらに戯曲にはなんと登場人物の後日譚も書かれていて、あくまでロマンスにはしたくないという作者バーナード・ショーの強い想いを感じます。

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