2014年07月13日
『最後の一句』
森鷗外
 (新潮文庫)

教科書で出会った森鷗外の作品でまず浮かぶのが「舞姫」。今までに150回近く掲載されているそうです。その他、山椒大夫、高瀬舟、寒山拾得、最後の一句などがランキングの上位。今週はその中から「最後の一句」を取り上げて味わってみました。中学の教科書では2位、高校では5位という短編小説。江戸時代を舞台に、父親の無罪を信じる長女いちの物語です。「お上の事には間違はございますまいから」といういちの言葉に由来する題名。短い物語の中に様々な解釈ができるため、中学生には難しいように思われますが、色々な切り口があるからこそ教室で意見を交わすことができるのかもしれません。あなたの心に残る森鷗外の作品はなんですか?この夏、あらためて味わってみてはいかがでしょうか?

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