心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
7月1日は「童謡の日」。今から96年前の大正7年のこの日、多くの童話や童謡を生み出した日本初の児童文芸誌「赤い鳥」が創刊されたことにちなんでいます。「赤い鳥」には芥川龍之介や菊池寛、佐藤春夫、新美南吉など多くの作家が参加。また北原白秋は「赤い鳥」に300篇以上の童謡を発表しています。ちなみにもともと童謡というのは文学運動のひとつで、詩にメロディは付いていませんでした。しかし大正7年11月号に発表された西条八十の「かなりあ」にメロディが付けられ、その楽譜が翌年の5月号に掲載されたことで、これが童謡第一号となりました。北原白秋も山田耕筰などの作曲家とともに歌って聞かせる童謡を数多く残しています。
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