2013年09月08日
水上勉
『越前竹人形』
(新潮文庫)

水上勉さんは生前、「越前竹人形」の他にも「雁の寺」や「飢餓海峡」など、日本文学を代表する名作を残されています。水上さんの作品について小川洋子さんは「エンターテイメントの流行作家でありながら、人間とは何かを問う作品。世間の片隅でもがく人々の人生を見つめている」と感じるそうです。また水上勉さんというと「土を喰う日々」というエッセイも人気。メロディアス・ライブラリーにも沢山のリクエストをいただいています。少年の頃、禅寺で精進料理の作り方を習ったという水上さん。生前、仕事場にしていた軽井沢で育てた野菜を工夫して料理にするエピソードなどが綴られています。こちらもいつか取り上げてみたい作品のひとつです。

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