2012年06月17日
松谷みよ子
『ちいさいモモちゃん』
 (講談社文庫)

「ちいさいモモちゃん」の続編となる「モモちゃんとアカネちゃん」。読み進めていくとママとパパがおわかれする話が出てくるのです。児童文学の中で「離婚」というテーマを描いた松谷みよ子さん。実は自分の体験がもとになっているそうです。それを書くことにしたのはアカネちゃんのモデルとなった松谷さんの次女。「どうしてうちにはパパがいないの?そこんとこを書いて」と言われたことがきっかけだそうです。嬉しいこと哀しいこと、その両方に目をそらさずに描かれている「ちいさいモモちゃん」のシリーズ。子供たちに愛情を持ってまっすぐ向き合う松谷さんの想いが、この作品の魅力につながっています。

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