2011年12月11日
ルース・スタイルス・ガネット
『エルマーの冒険』
 (福音館書店)

「エルマーのぼうけん」が長年、世界中で愛され続けている理由は、この本を読んだ子供たちも心の冒険ができること。しかし冒険と言っても決して危険なことをするのではありません。主人公のエルマーは考えて行動するので、人間は考えることで成長できるということをこの物語は教えてくれます。また装丁や挿絵、地図の楽しさも魅力のひとつ。この絵は、作者のお母さんが手がけたもの。母親のルース・クリスマン・ガネットは、アメリカの挿絵画家として有名で、ルース・スタイルス・ガネットが童話を書くようになったきっかけもお母さんの影響だそうです。親子で作った愛情あふれる童話。その温かい想いもこの本が愛されている理由なのではないでしょうか?

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