2011年10月30日
岡本太郎『人間は瞬間瞬間に、
いのちを捨てるために生きている。』

 (文庫ぎんが堂)

明治44年、神奈川県に生まれた岡本太郎さん。18歳の時にご家族でヨーロッパに渡り、その後、ひとりでパリに10年間滞在しています。エッセイ集の第二章はその当時のことを綴った「青春のいのちーパリと恋愛」。「パリの街が素晴らしく魅力的に描写されている」と小川洋子さん。「芸術家だからこそ書けるような絵と言葉がひとつになった文章」だと感じたそうです。岡本太郎さんの言葉は、芸術作品のように強い力を持っています。エッセイ集のタイトルにもなっている「人間は瞬間瞬間に、いのちを捨てるために生きている。」もそのひとつ。文章や言葉は岡本太郎さんの人生観そのもの。だからこそ亡くなられて15年たった今も輝き続けているのです。

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