2011年07月03日
モンゴメリ『赤毛のアン』 (新潮文庫)

マシュウとマリラという兄妹が孤児院から引き取ったアンという少女。自然豊かなカナダのプリンス・エドワード島を舞台に「赤毛のアン」が大人になっていく様子が描かれています。「子供の頃に読んで、そのままにしておくのはもったいない」と小川洋子さん。子供の頃にはアンに感情移入していたけれど、大人になるとマリラの気持ちがわかったり、マシュウの優しさが心に染みたり。何度読んでも味わい深い「赤毛のアン」はまさに文学遺産です。そしてリクエストいただいたメッセージには「読むと元気が出る」という言葉が沢山書かれていました。自分の力で幸せを見つける少女アンは、時代を超えて読者の心に生きる勇気を届けてくれます。

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