2011年02月27日
茨木のり子
『おんなのことば』
 (童話屋の詩文庫)

1926年(大正15年)、大阪で生まれ、愛知で育った茨木のり子さんは、24歳の時に結婚。この頃から詩を書き始め、1953年に詩人仲間である川崎洋氏と同人誌「櫂」を創刊。その後、79歳で亡くなるまで独自の言葉で詩の世界を表現されました。生前、いい詩とはどんなものなのかについて「ひとの心を解き放ってくれる力があり、生きとし生けるものへのいとおしみの感情をやさしく誘い出してくれるもの」とこたえられている茨木のり子さん。まさにその言葉どおり、この本には、心を自由に羽ばたかせてくれる言葉といとおしみの感情が詰まっています。自分を叱り、自分を励ます1冊として、いつもそばに置いておきたい詩集です。

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