2011年02月20日
H.A.レイ
『ひとまねこざる』
 (岩波の子どもの本)

「ひとまねこざる」の作者ハンス・アウグスト・レイは、1906年、ドイツのハンブルク生まれ。子供の頃から動物園が好きで、絵を描くことも上手でした。大学のあと、ブラジルに渡り、そこで同じハンブルク出身のマーガレットと知り合い結婚。その後、パリに渡り二人で絵本作りをはじめます。ところが第二次世界大戦がはじまると、ユダヤ人だった二人はパリを脱出しなくてはなりません。自転車で逃げる時、どうしても手放せなかったのが「こざる」を描いた原画。二人が無事にニューヨークに辿り着いたあと、その原画をもとに「おさるのジョージ」の物語が生まれました。レイ夫妻のエピソードは「戦争をくぐりぬけたおさるのジョージ」という本にもなっています。

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