2011年02月13日
司馬遼太郎
『菜の花の沖』
 (文春文庫 4〜6巻)

小説「菜の花の沖」が新聞に連載されていたのは、1979年からの3年間です。しかし30年たった今読んでも沢山のことが伝わってくる小説です。ビジネスのヒントや外交問題の糸口。さらに夢を持ちたいと願う若者にも勇気を与えてくれる作品です。司馬遼太郎さんは、生前、こんなふうに語られています。「日本が将来どうなるのか、よくわかりませんが、誰もがそれぞれに感じているこの国の将来像の構築に、多少の参考になるかもしれません。」マイナスから自分の人生を切り開いた「高田屋嘉兵衛」の生涯とその時代。2011年、日本の未来が見えない今だからこそ読みたい小説です。そして読む人によって伝わってくるメッセージも100人100通りあるのではないでしょうか?

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