2010年08月22日
J.D.サリンジャー
『ライ麦畑でつかまえて』
 (白水Uブックス)

佐野元春さんにとって、音楽の道へ導いてくれたとも言える「ライ麦畑でつかまえて」。小説の主人公ホールデン少年が誰かに語りかけるように、佐野さんもソングライティングしていったそうです。そして1980年に音楽デビュー。その3年後には「ライ麦畑でつかまえて」の舞台でもあるニューヨークに行かれて1年間生活をされています。佐野さんが目指すロックンロールと、小説「ライ麦畑でつかまえて」には共通点も沢山あります。どちらも一人称で語られていて、テーマは「成長するってどういうこと」という想い。佐野さんは今年でデビュー30周年。30年たった今でも「ライ麦畑でつかまえて」を夢中で読んだ頃のような感性は、佐野元春さんの中に輝き続けています。

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