2009年10月04日
エドガー・アラン・ポー
『黒 猫』 
(新潮文庫)

あの江戸川乱歩が、エドガー・アラン・ポーの名前をもじってペンネームをつけたことは有名ですが、この他にもポーに影響を受けた人たちは数多く、ウィリアム・フォークナー、トルーマン・カポーティ、スティーヴン・キング。さらにフランスでは詩人のボードレールがポーの作品をすべて翻訳しています。「それまでになかった文学の可能性を切り開いたのがポーである。だからみんなポーの子供。」と小川洋子さん。そう言う小川さんも、ポーに影響を受けた作家のひとり。小川さんの小説「猫を抱いて象と泳ぐ」は、ポーの作品「メルツェルの将棋差し」にイメージのもとがあるそうです。この二つの作品を読み比べてみるのも楽しいもの。読書の秋にぜひ手に取ってみて下さい。

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