2009年09月20日
ジェームズ・ヒルトン
『チップス先生さようなら』 
(新潮文庫)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

明日の「敬老の日」にちなんで選んだ1冊「チップス先生さようなら」。イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンが1934年に発表し、世界中で読み継がれているベストセラーです。主人公は、イングランドの伝統的なパブリック・スクールに長年つとめた老教師「チップス先生」。しかし現在、彼は退職し、向かいの家で余生を送っています。その彼の心に巡るのは、やはり懐かしい学校での日々。時に生徒たちと笑いあい、数々の別れも経験し、その思い出が豊かな人生の時間となって甦るのです。作者ジェームズ・ヒルトンの父親が先生だったこともあり、そのお父さんが「チップス先生」のモデルになっているとも言われています。

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