心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
古典文学を代表する「徒然草」。吉田兼好が鎌倉時代に書いた名随筆です。学校で必ず習う作品を久しぶりに味わってみるのもいいもの。その時にガイドとして選びたいのが「角川ソフィア文庫」ビギナーズ・クラシックスです。武田友宏さんの名解説による1冊。「政治や社会」「死生観」「男女のこと」、さらに「会話や訪問のマナー」「ペットについて」など、およそ700年前に書かれた「徒然草」が、いかに現代に通じているかを教えてくれます。「今、生きるヒントとして新書が売れているけれど、徒然草こそ今の新書として読みなおしてみるといいのでは。」と小川洋子さん。確かにあらためて考えさせられる指摘がいっぱい詰まっています。
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