2009年03月01日
ウェブスター『あしながおじさん』

「あしながおじさん」を書いたジーン・ウェブスターは、「トム・ソーヤーの冒険」の作家マーク・トウェインの親戚にあたるそうです。そんな文学的な環境で育った彼女は、大学時代から短編小説を書き、また孤児院を訪問する活動もおこなっていました。「たとえ生い立ちが不幸でも、子供たちは大人になってから成功するチャンスを与えられるべき」という彼女の考えは、この経験から生まれたもの。そして「あしながおじさん」を書くきっかけにもなりました。主人公ジェルーシャのこんな言葉にも、ウェブスターからのメッセージが感じられます。「ねえ、おじさん、あたし思うんですけど、人にとって一番必要なものは、想像力じゃないでしょうか?」

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