江國香織さんの短編小説「デューク」は、学校の教科書にもよく掲載され、センター試験の国語の問題としても全文が載ったことがあるとか。その時、試験中に涙を流す受験生が続出したと言われています。「悲しいという気持ちを小説にすること。そして読み手を泣かせる小説を書くこと。そのどちらもとても難しい。」と小川洋子さん。その点でも江國香織さんの「デューク」は、とても優れた短編小説です。文庫本にも入っていますが、クリスマスの時期に手にとってみたいのは、絵本版の「デューク」。切ない物語だけれど、読んだあと温かなものが心に流れる1冊。誰かへのクリスマス・プレゼントに選んでみてはいかがでしょうか？

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