2008年7月6日 | |||
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「一千一秒物語」は、稲垣足穂が17歳の頃から書き溜めたお話をひとつにまとめたもの。では彼はどんな少年時代を過ごしたのでしょうか?大正時代のはじめ、14歳で神戸の「関西学院」に入学。先生の半数が外国人というハイカラな環境で学びます。卒業後は飛行家を目指して上京。しかし視力が弱かったために断念。そののち作家・佐藤春夫に書き溜めた「一千一秒物語」を送り、作家としての道が開けていきます。空飛ぶことを夢見た稲垣足穂。その想いは物を書くことで達成できたのでしょうか?稲垣足穂が残した作品を読むことで、私たちも心の中に月や星を想い描いて、不思議な夜間飛行を楽しむことができるのです。 |